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【開封レビュー】遊戯王ULTIMATE KAIBA SETをとんでもない文字数で語る【ついでにTOYGER CEOストレージ比較】

※当ブログではAmazonやDMM.comのアフィリエイトリンク広告が表示されたりGoogleの広告が挟まれたりします。Amazonのほうは私がいい感じに選んでますが、記事の内容とあんまり関係ない場合があります。

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アルティメット海馬セットが届きました

2021年9月22日に注文していた最高に意識高えアニバーサリーファンアイテム、アルティメット海馬セット(ULTIMATE KAIBA SET)。

注文するのが少々出遅れたので3次受注分になってしまい、2022年6月11日にようやく届きました。

バンダイ版の頃から「海馬のアタッシュケース商品化しないかな…」と20年以上思い続けてきたので、こうして現物を手にできるのが本当に感慨深いです。

 

奇しくも、この日は海馬のキャラクターボイスを担当なさっている津田健次郎氏51歳の誕生日でした。お誕生日おめでとうございます。

あなたのような素敵に年齢を重ねる51歳がおられることは若輩者にとっての希望です。存在してくださりありがとうございます

okachimachi-junktion.hateblo.jp

さて、カードを1万枚上集めたので海馬くんに声をかけられる権利を得ている我が家では、既にTOYGERのCEOストレージを2個使用し、遊戯王ポケモンカード整理に活用しています。

そちらと海馬アタッシュでは実用上どんな差が出てくるのかについても、後半で詳しく見ていきたいと思います。

 

それではやっていきましょう。全速前進だ!!!!

 

 

開封

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箱の段階でデカすぎていつもの作業台に乗せるとこんな感じになります。

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前回のアニバーサリーアイテムであるナンバーズコンプリートファイルと比べても格段にデカいです。

※ナンバーズコンプリートファイル、もったいなくて届いてからダンボールすら開けずに保管しているので、実は中身は石かもしれません。シュレディンガーのナンバーズコンプリートファイル。

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ダンボールを開けると梱包材にKC(海馬コーポレーション)のロゴが彫られています。

嬉しいけど捨てられないので困った。

 

アタッシュケースもデカい

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中身もとんでもないサイズです。

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CEOストレージを重ねてみますと、これだけのサイズ差があります。

こんなデカいとは思いませんでした。

街で使ったら間違いなく世界の人気者です。

 

ケースについては後ほど詳しく解説します。

 

シクブルとの対面

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ケースを開けると海馬セット第一の目玉、立派なケースに入ったシークレットレア初期絵の《青眼の白龍》、通称シクブル3枚が出迎えてきます。

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う〜〜ん、やっぱりいつ見ても美しいカードだ!

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これは正真正銘!!ボクのものさ!

たまたま偶然プレミアムバンダイで注文したら届いたものでねェ〜〜〜〜〜!

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初期海馬は初期海馬で小物感が好きです。マインドクラッシュされて良かったね。

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裏側も見られるようになっています。

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これまでアクリルカードケースは何度か商品化されていますが、ここまで分厚いのは予想GUYでした。

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シクブルが最高なのでいくらでも眺められるのですが、このぐらいにしておきましょう。

シクブルは15AX版を1枚持ってたんですけど、カドショでデッキと交換してしまったので手元に残ってませんでした。

アニバーサリーアイテムゆえ、現行最高レアであるプリズマティックシークレットレアでなく、あえて昔ながらの通常シークレットレアで収録されているのが嬉しいところです。

なお2022年6月現在、この青眼3枚のシングル価格が海馬セット全体の定価を余裕で超えます。

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しかし、どうせなら1枚英語版を混ぜて欲しかったなって思いました。

※原作漫画では登場した4枚の青眼のうち1枚が英語版。アメリカで流行ってるカードゲームなのになぜ75%日本語版なのかは謎

アニメーションクロニクルでプリシク英語表記版が収録されましたが、どうせなら同じシクで3枚飾りたかったところです。

 

 

デッキとその他

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シクブルの下には固定仕切り、挟むタイプの仕切り、全部ウルトラレアのカードが入っています。

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裏地にはKCロゴ入り。プレイマットが収納できて便利です。

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全部ウルトラレアのセット、ゼアル期はライトロードを始めいくつか出てたんですけど最近見ませんでしたね。

オレに言わせりゃ中身の大半は実戦では使えない単なる観賞用のカードですが、そういう目的で見るものではないので問題ありません。

むしろ下手に実戦に使えるカード入れられても3枚揃えるのが大変なので、実用性がないぐらいでちょうどいいです。

(下手に高額アイテムに実用性のあるカードを入れると高騰して困るのは《E・HERO プリズマー》や《アームズ・ホール》の時に学んだ)

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新カードとして《攻撃誘導アーマー》《削りゆく命》《機械じかけのマジックミラー》を収録。

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《攻撃誘導アーマー》は原作漫画240話で登場。

バトルシティ編アルカトラズ決勝トーナメントの順番を決める「ダメージを受けると椅子が上昇していくバラエティ番組みたいな予選」の時に、遊戯の《暗黒魔族 ギルファー・デーモン》の攻撃をマリクに当てるために使われたカード。

OCGとしての効果は攻撃に反応してそのモンスターを破壊する《炸裂装甲》か、ちょっと対応の幅が広い《マジックアーム・シールド》(あるいは《シフトチェンジ》)か、いずれかを選択できるのですが、攻撃モンスターを除去したい場合は《聖なるバリア -ミラーフォース-》か《次元幽閉》の方が優秀なのでまず実用目的では採用されないカードです。

効果破壊耐性を突破できるとか、相手モンスター同士でダメージを与えつつ自滅させられるとか、あえて自分のモンスターを能動的に戦闘破壊させられるとかこのカードならではの特徴はあるものの、じゃあどこで使う?って言われると今のところ特に思いつかないカードです。

このカードパワーで名称ターン1制限が付いてるの、何を恐れてるんでしょうか。

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《削りゆく命》は原作漫画254話で登場。

《天声の服従》で海馬に奪われた《オシリスの天空竜》を《エクスチェンジ》で奪い返した際、海馬に渡ったカードです。

遊戯が《強欲な壺》を使って手札を増やすことで《オシリスの天空竜》の攻撃力を上げた時にカウンターで発動。遊戯の手札を減らすことで《オベリスク巨神兵》との相打ちに持ち込みました。

遊戯の手札枚数を軸にした海馬との駆け引き、そして《オシリスの天空竜》と《オベリスク巨神兵》がお互い同じ攻撃力でぶつかり合う名シーンを生み出した立役者と言えます。

さて、OCGにおいて使った場合、このカードを伏せてから1枚のハンデスが出来るまでは次の自分メインフェイズまで待つ必要があるんですが、待つリスクやカード消費を考えるとなんとか2枚以上ハンデスしたいところです。

が、欲張っているとスタンバイフェイズやエンドフェイズで無意味に破壊される可能性もあり、中々使い所が難しいカード。

ランダムに捨てるのではなく、相手が捨てるカードを選べるのも辛いポイントですね。墓地に行ってた方が都合が良いカードを送られてしまったら目も当てられません。

最近そんなに遭遇しませんが、今後リメイクで存在感が出てくるであろう暗黒界の効果を発動させてしまうのもマイナス。

ハンデスが使いやすいと絶対悪さするので、このぐらいがちょうどいいのかもしれませんが…。

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《機械じかけのマジックミラー》は原作漫画259話で登場。

遊戯の墓地にあった《死者蘇生》の効果を発動させ、《オベリスク巨神兵》を守備表示で蘇生し、《ブラック・マジシャン》の攻撃から《ロード・オブ・ドラゴン》を守りました。

作中では「敵の攻撃宣言によって発動 敵の墓地にある魔法カードを瞬時に発動できる」という効果だったので、発動した効果自体は《死者蘇生》です。

しかし、なぜかこの時の《オベリスク巨神兵》は「神のカードは1ターンのみしか蘇生できず攻撃もできないが、このターン無敵の壁となりオレのしもべを防御する!!」という聞いたことないルールを守って守備表示で出てきました。

この海馬ルールは闘いの儀で《オシリスの天空竜》が相手ターンに《死者蘇生》によって攻撃表示で特殊召喚され、《サイレント・マジシャン LV8》を迎撃しようとしたのと矛盾しているので、なかったことになっています

今回カード化にあたって「守備表示でしか出せない」ことが《機械じかけのマジックミラー》側に制限をかけることで再現されましたが「《死者蘇生》以外も奪えるが、相手ターンには実質《死者蘇生》にしか使えない」「《オベリスク巨神兵》にしか使えない」と謎の改変が行われています。

原作再現には使えますが、逆に言うと原作再現しないのであれば使い所がかなり難しいカードです。

 

というわけで、3枚ともガチデッキで実用するのはかなり厳しいカードですし、2枚以上採用される理由はなさそう。

《機械じかけのマジックミラー》だけはオベリスクへの攻撃の反射ダメージでキルする【アステカ】みたいなデッキが出来そうな感じがしますが、それが環境取って大人気になるかっていうとまずならないです。

他の2種も環境デッキに使われ、猛威を振るうことはほぼ有り得ないと考えてよいので、1枚ずつコレクションしておくぐらいで良いのではないでしょうか。

 

見どころカード

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さて、新カード以外だと1番好きなのは《ダイヤモンド・ドラゴン》。

ウルトラレア以上で収録されたのは2000年7月13日発売の「Pharaoh's Servant -ファラオのしもべ-」が最初で最後だったため、約22年ぶりのウルトラレア供給となります。

こんなカードオレは二枚持っているよ… (あと三十四枚欲しい)

 

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「撃鉄にカードが!!」でお馴染みの女神。

強力カードが多数収録され、デュエリスト間に存在した資産の差を埋めた革命的セットであるEXが初出ですが、レベル6の割にハープの精と同じ守備力なので当時は特に使われてませんでした。

印象的な使い方で有名なカードですが、10年以上刷られてなかったカードなので供給されたのは喜ばしいことです。

また、《逆転の女神》といえば「貴様のおかげでレアカードに傷がついたわ!」の名台詞とセットでありながらこの絵柄はノーマルしかなかった(アニバーサリーパック版はウルトラレアだが描き下ろし別絵柄)ので、今回初めてオリジナル絵柄のレアカードの《逆転の女神》が生まれたのは歴史的な出来事です。

 

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初期海馬を支えた弱小カードたちもウルトラレアとなっています。

このカードで全国大会で競える腕前なのは、さすが海馬と言わざるを得ません。

 

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仮面コンビからアンティで奪い取って、その後アルカトラズでの予選で見せただけの《仮面魔獣デス・ガーディウス》もしっかり収録。

「受け取れい遊戯!!」の掛け声と共に遊戯に渡し、作中では遊戯しか使ってない《デビルズ・サンクチュアリ》も収録してますし、そもそも《ダイヤモンド・ドラゴン》にしても三十六枚持ってると宣言しただけで作中には「海馬のダイヤモンド・ドラゴン」は登場してなかったりするので、「海馬が手に持ったカードはとりあえず海馬のカード扱いとする」というガバガバ判定になっている感じがしますね。

ここまでやるなら「株の説明したときの100枚」「双六に交換を持ちかけた時にアタッシュに詰まってたカード」「手札に映ってただけのカード」あたりも何枚か摘んで欲しかったところです。そうか?

 

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そして《オベリスク巨神兵》。

原作だと日本語版が存在しないのでこの機会に《THE GOD OF OBELISK》表記で収録して欲しかったんですが、原作絵柄ウルトラレアはなんと初なのでこれはこれで嬉しい。いつもプリシクとかゴルシクとかミレニアムシクだったりなので。

 

股間が不自然にボケてるのは、原作だとここに海馬が立ってるから」ってゴールドシリーズ2014発売時に遊戯王Wikiに書いた覚えがあります。

 

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残りのカードも最高です。

特に攻撃力1700〜1800のアタッカーラインのカードは今見てもドキドキします。

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ひと昔前のデュエルリンクスでもお世話になったはずの《エネミーコントローラー》もウルトラ収録。

ウルトラのエネコンも意外なことに初です。

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海馬といえば、という罠カードが揃っています。

闇の呪縛、なんでトゥーン縛れるんでしょうね。いまだにあんまり納得いってません。

 

アタッシュケースにカードを収めてみよう

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さて、カード収納部を見ていきましょう。

床の部分はゴムっぽい柔らかさを持った素材で、カードに優しそうです。

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奥行きはカード4枚を縦に並べたのとほぼ同じなので、カードをみっちり詰めれば「これ全部と交換してくれ」再現も可能。

※ただし原作は8列なので1列不足

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仕切りを入れると横幅は約64mmです。

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スリーブに入れていないカードは当然として、1重スリーブのカードも問題なし。

ただしオーバースリーブまで入れると、大きめのものは微妙に入りません。

※画像は小鳥ちゃんスリーブ2のオーバースリーブがやや大きく入っていない

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ポケカなどのレギュラーサイズカードは裸だとちょうどいい具合にピッタリですが、1重めのスリーブで既に入りません。

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横に入れられなくもないですが、このままアタッシュを縦に置くとカードがすごい痛むのでやめた方が無難でしょう。

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と言うわけで、カード収納部幅が77mmのTOYGER CEOストレージのようにごちゃごちゃなんでも入れられる感じではありませんし、これまでの遊戯王デッキもスリーブのサイズで入れられないことが結構あります。

原作ではカードが投げると手に刺さるぐらい硬くスリーブなんて軟弱なものは使用していないので、原作再現といえば原作再現…と思いきや、そもそも原作のアタッシュはカードがみっちり正面に向いて詰まってるだけで仕切りとか皆無でした。

ここはいろんなカードや多重スリーブにも対応できるようなサイズ感にしておいて欲しかったところ…。

 

CEOストレージとの比較

最後に、CEOストレージとのスペックを比較していきましょう。

・海馬ストレージ

外寸:約502mm×380mm×120mm

カード収納部の幅:64mm

重量:7kg

公称収納枚数:約7,000枚

材質:アルミニウム、EVA黒、ポリエステル

 

・CEOストレージ

外寸:約430mm×309mm×126mm

カード収納部の幅:77mm

重量:2.8kg

公称収納枚数:約5,100枚

材質:アルミニウム、プラスチック、木

 

というわけで、海馬ストレージはカード入れる前から7kgとデュエルマッスル保持者向けであることがわかります。

社長たるもの拳銃で狙われることもあるので、武器としての攻撃力や守備力も大切なのでしょう。

ファンアイテムとしてはこの異常な重量込みで満点です。

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ただ海馬ストレージは中途半端な枚数を1レーンに入れると倒れてくるという弱点があります。

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ここは仕切りが前後にフレキシブルに移動できて、カード収納部の幅が広いCEOストレージの方が使いやすい…。

 

 

決闘ろうね

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というわけでアルティメット海馬セットのご紹介でした。

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とりあえず汎用魔法と罠と中途半端なテーマカードを入れてみたところですが、どう見ても仕切りが足りないのでシール式のタグなんかを使って綺麗に整理していきたいと思います。

 

カードゲームアイテムとしては前年に発売したナンバーズコンプリートファイル以上の価格だったため発表時はビビりましたが、なんだかんだ買っといてよかった!

 

カードを持ち運ぶという実用面で考えると凄まじく重く、移動するだけで修行みたいなもんなので、デュエルマッスルを鍛えましょう。

 

 

 

サヨナラ