- 今こそSteamDeck
- まずSteamのゲームがバカ安い
- PS5リモートプレイが(有志のクライアントを入れれば)できる
- ゲームが動くかどうかを公式がちゃんと見てくれている
- ゲームは結構ちゃんと動く
- デスクトップモードへの切り替えができてPCのようにも使える
- そしてWindowsインストール
今こそSteamDeck
SteamDeckはPC向けゲームポータルのSteamを運営するValveが2022年初頭に発売したポータブルPC(UMPC)です。
日本では2022年12月になってやっと手元に届き始めた機器なので、この記事を書いている時点ではまだ新しめの機械ですね。
それなりに高いPCを買わないと出来ない重いPCゲームをこれ一つである程度出来てなおかつ安いということで、人気が集まっています。
・Windowsじゃないしゲーム動かないのあるよな
・10万超えのマシンと比べればCPUは劣るよな
・1280×800ドットってどうなの
・Switchで良くね?
・PS5で良くね?
とか思っている方、SteamDeckは良いものですぞ
今回はSteamDeckを買いたい人は買っちゃえばいいじゃんという内容のお話をしますので、最後まで読んでそれでも迷うならたぶんいらないです。
やっていきましょう。
まずSteamのゲームがバカ安い
今プレステSwitch陣営でゲームを買っててもたまに35%とか50%のセールを見かけると思いますが、Steamのセールはそこから1つ頭抜けたセールを展開しています。
こちらは2023年ゴールデンウィークセールのSteam版ディスガイア5ですが、1,013円というダウンロードコンテンツ1個分と見まごうほどの爆安価格。
同時期のSwitch版は7,678円。
セールやってるやってないの差こそありますが、そもそもベースの値段が3,000円以上安いんですね。
もちろん、ハードによってストアの内容には差があって特定のストアにしか売っていないゲームや動きの良し悪しがありますよね。そこを加味してなおSteam版の内容に申し分がなければ安い方が当然有利です。
※なお、例に挙げたディスガイア5はどちらもPS4におけるDLCが入っている後発完全版。
PS5リモートプレイが(有志のクライアントを入れれば)できる
PSリモートプレイの公式アプリそのものはSteam向けには作られていませんが、Chiakiというアプリを導入することで宅内(同一LAN)限定でリモートプレイが可能です。
PSボタンの呼び出しがSteam+BになっているのとPS呼び出す時にタッチパネルトリプル連打しないとうまく反応しない以外は実機並みにプレイが出来ます。PSボタンなんてゲームやめる時ぐらいしか使わないのでほぼ問題ないですね。
激しめFPSであるゴーストワイヤー東京をがっつりやりましたが特にやりづらさは感じませんでした。
ゲームが動くかどうかを公式がちゃんと見てくれている
プレステやSwitchのゲーム、あるいはiPhone向けのゲームは「そのゲームを動かす機械がどういう部品を使っていてどういうプログラムで動いているかが統一されているので、それに合わせた最適化を目指せばよい」のです。
言い換えれば「Switch向けに発売したゲームはSwitchなら絶対動く」わけです。
ですが、PC向けゲームはそうはいきません。
PCは部品とプログラムの組み合わせ次第で無数にパターンがあり、環境が統一されていません。
「どんな部品とプログラムの組み合わせのPCでも不具合が出ないゲーム」なんてものを作るのは困難ですし、開発者側もあらゆるテスト環境を用意できるわけではないので、買ったゲームがちゃんと動かない可能性があります。
その点SteamDeckはPCですが、性能が1種類しかないので最適化の指標があるわけですね。
Steamには「SteamDeckで快適に動く」テストに合格したかを表示する仕組みがすでにあります。
ゲームの動作確認において「SteamDeckで動く」ことは他の無数のPC環境に比べれば明らかに重要視されていて、それだけに動いてくれる可能性が高いと言えます。
ゲームは結構ちゃんと動く
今や携帯機といえばNintendoSwitchが唯一絶対の王ですが、さすがに2017年の製品なので最新の3Dゲームを動かそうとすると性能面でかなりの調整が必要です。
ウィッチャー3 Switch版なんかはハードの性能による画質低下が顕著ですし、最近(2023年5月)もホグワーツレガシーが最適化に時間がかかっているということで延期しています。
その点SteamDeckは2020年代マシンなので(すごく雑な言い方をすると)初代PS4ぐらいの画質のゲームが(1280×800ドットですが)手元で普通に動いてくれます。
たとえばNintendoSwitch版ニーアオートマタは30fpsなんですが、SteamDeckでは(フルパワー設定ではないとはいえ)常時60fpsをマークできるのでヌルヌル感が段違いです。
デスクトップモードへの切り替えができてPCのようにも使える
Steamボタン→電源 から切り替え可能になっているデスクトップモードでは、Steam以外のファイルやプログラムも扱えるPCになります。
OSはSteamOSですが、要するにカスタムしたLiunxで、互換機能のProtonを通じてWindowsの実行ファイルが動作するようにしているんですね。
デスクトップモードの実行ファイルをゲーム機としての通常モードに登録することもできるので、Steam関係ないゲーム、例えばLinuxJava版のMinecraftなんかをメニューに登録することなんかもできて、そのままプレイできます。
とはいえWindowsそのものではないので、何でもは動かないということは留意しておきましょう。むしろ基本動かないと思った方が幸せです。
DirectXを使うゲームなんかは何も表示されなくなってしまったりしますし、適当に落としたゲームの体験版もまぁ動かない感じでした。
Protonにはカスタム版のProtonGEもあり、追加インストールが可能になってますので、各自「こうしたらこのゲームが動いた!」的なトライアルをやっていきましょう。
というわけでSteamDeckは独自OSでありながら結構色々動くので、触っていて面白いマシンです。
そしてWindowsインストール
とまぁ、ここまで「Linuxベースの独自OSでここまで色々出来るんだよ!」って書いたところですが、うちのSteamDeckはSteamOSをWindowsで上書きしちゃいました。
こうなるともうただのUMPCなので何でもありです。
何でもありな自由がある代わりに自由すぎるので何でも自分で解決しないといけません。モラトリアムは終わりです。
PS5リモートプレイで左スティックが動かなくなったり、Xboxクラウドゲーミングでコントローラーが認識しなくなったり、SDカードがディスクの管理でしか認識しなくなったり、たまにSteamが暴走して画面外に吹き飛んだりしていきますが、こういう不具合も含めて楽しめる方ならとても楽しく感じると思います。
別途コントローラーのドライバ入れたら左十字キーが4連打になったりして面白いことになってしまったので、公式ドライバ配布など今後の色々に期待しましょう。
そもそも次期SteamOSだとWindowsとのデュアルブートに正式対応するのでもっと色々改善すると思います。そうなってから入れれば良かったのでは?
ひとまず最強のPCゲームであるソリティアができるようになったので、SteamDeckは私の中でポータブルソリティアとして永遠になりました。良かったね。
SteamDeckは日本代理店のkomodoから買える他、2023年5月現在で
・パソコン工房秋葉原イイヤマストア
・エディオンなんば
で実機展示と販売をしているので、触って確かめたい方は見に行くのもいいんじゃないでしょうか。
(今ちゃんとあって動くのかとか在庫とかはお問い合わせしましょうね)
サヨナラ