海馬サマの青眼がプラモに
我らが社長、海馬サマの操る誇り高きしもべ、青眼の白龍。
そのプラモデル「Figure-rise Standard Amplified 青眼の白龍」がついに発売となった。
かつて海馬サマが強く心を惹かれ世界中を探し、不屈の精神と力でついにその全てを手中に収め、今や我々海馬コーポレーションのシンボルとも言うべき美しき龍のカード、青眼の白龍。
その魅力があますところなく、完膚なきまでに再現された究極の逸品を、そこらの通行人や世界中のチビッコ達にもお手頃な価格で手に入れられるようにしていただけるとは、海馬サマの懐の深さには感嘆するばかりである。
というわけで今回は、そんな青眼の白龍プラモの有り余る魅力を海馬サマに代わって語らせて頂く貴重な機会を頂戴した次第である。この重大な仕事をお任せくださった先輩の磯野さんには厚くお礼申し上げたい。
さっそくだが、こちらのスライドをご覧頂こう。
箱を拝見する
パッケージは何と海馬サマの肖像を何枚も描いていただいている画家、加々美高浩氏の描き下ろしである。
海馬サマの決闘をチビッコ向けのアニメーションにもして頂いたこともあるので、諸君らも目にしたことがあるのではないかな?
青眼の白龍が持つ威光が素晴らしく表現された強靭なパッケージの前に、我々凡骨はひれ伏すしかないだろう。
ランナーを拝見する
美しきプラモはランナーの状態からすでに史上最強、絶美であるものだ。その点、我らが青眼の白龍も例外ではない。
成形の段階でメタリックの輝きをまとわせるためグロスインジェクションされたランナーは見ているだけで心が昂るようだ。
太古から語り継がれる美術品のような、神秘的なオーラすら身にまとう無敵の存在、青眼の白龍にふさわしい成形色と言えるだろう。
当然、象徴たる青き瞳はパーツ分割での再現である。
首や尾はリード線でしなやかに動くようになっており、可動にも抜かりないようだ。
プラモ界の至宝ともいえる青眼をしっかり支えるためにアクションベース4が付属している。
特に目を引くのはこの翼だ。この巨大な翼は組み立てると片翼だけで265mmに達するという。
これは、海馬サマの存在の大きさを表現したものに違いないだろう。
頭の組み立て
頭部はどこも鋭利に表現された精密なパーツで構成されている。
しかも、シールなしでこの色分けを実現しているのだ。さすがはバンダイである。
最強を誇る青眼の白龍にふさわしい出来栄えだ。
しかし、優れたプラモはランナーの使い切り方さえも美しいものだ。
ほぼ1部位ごとに1ランナーを使い切る構成になっており、完璧な布陣と言わざるを得ない。
身体の組み立て
首と尾の軸にはリード線が仕込まれていて、しなやかな動きを細かく表現できる。
ボールジョイントなどと比べると自由度は格段に高い。
青眼の白龍カードイラストのような、首を捻ったポーズも再現できるわけだ。
ただし、扱いを間違えてパーツを粉砕しないよう気をつけたいところだ。
翼の組み立て
翼にはグラデーションが印刷された軟質の膜がついており、これまた美しい。
この美しさの前では、我らの心は玉砕するしかあるまい…。
さてこの翼、「折りたたむことができない」「とにかく大きい」という特徴があるのだが、これはおそらく我らが海馬サマの折れることない鋼鉄の意志を表したものに違いない。
自宅には専用スペースを用意せねばならないだろう。
完成
わたしは初めてこの青眼を目にした時、まるでゲームに興じる高校生のように、「スゴイ!カッコいい!」と素直な歓声を上げてしまった。
シンプルな配色でありながら全く退屈さのないデザイン、まさに我が社の象徴にふさわしい。
これまで、ここまでのサイズの青眼の白龍といえばかなり高額なフィギュアしかなかったわけだが、こちらのプラモデルは定価5,280円とフィギュアと比べればかなり手頃だ。海馬サマの努力の賜物と言えるだろう。
しかし、私のようなのろまな弱者でも、切り離して組み立てるだけで素晴らしい青眼の白龍を完成させることができた。
これを組み立てた決闘者たちはみな大喝采をあげるに違いない。
カタログを切り取って作った青眼のレプリカと一緒に飾るのも良さそうだ。
海馬サマはお許しくださらないだろうか…。
組め
以上、「Figure-rise Standard Amplified 青眼の白龍」の魅力を伝えさせてもらった。
この興奮を伝え切れたかどうかわからないが、このプラモにかけられた情熱を少しでも感じてもらえたのなら幸いだ。
全国のプラモショップで販売されているようなので、こぞって買い求めるがいい。