一番強かった合体ラーメンはどいつだ
※当記事は2021年の初代シリーズのレビューです
ハーフ&ハーフが嫌いな人類なんていない
有志以来、人類はいつだって2つのものが混ざり合って最強になる展開が好きです。
それは食べ物でも例外ではありません。
2つの味を混ぜて美味しくする。そう、マグロに醤油をかけるように。トマトにはモッツァレラチーズを合わせるように。
これは我々が有機生命体として生きていく以上、避けては通れない営みなのです。
融合カップヌードルがやってきたぞ
というわけで2021年9月13日発売予定の「カップヌードル スーパー合体シリーズ」
なぜか発売前に売っていたので全種類買ってきました。
「カップヌードル スーパー合体」シリーズ4品 (9月13日発売) | 日清食品グループ
これらはカップヌードル50周年を記念して作られた特別なフレーバーのカップヌードルで、公式サイト曰く
「それぞれのベースとなるフレーバーを生かしながら、最もおいしくなるスープの割合と具材の組み合わせを検証して“合体”させた、"間違いない味" の「カップヌードル」だからこそできる "絶対間違いない味" の商品です」
とのこと。
ガンプラ・ホビー系ブロガーとしては絶対にレビューするしかない品物なので、入手できて本当に良かったです。
実食
できれば一度に食べ比べを行いたいところですが、御徒町ジャンクション氏の胃袋には限界があるので、食べ次第レビューを追記していくというスタイルをとっていきます。Appleの発表会みたいですね。
書き始めた今から4日後に記事が完成するはずです。なぜ4日後かというと、今日の夕飯はもう決まってるからです。
※9/13 シップードルレビューしました
※9/13 とんそレビューしました
※9/14 シーリーレビューしました
※9/14 チーチリカーマトレビューしました
リアルタイム更新終了!!ありがとうございました。
シップードル概要
トイプードルみたいな語感のしお+カップヌードル(通常)。
1. 麺
スープの味わいを引き立たせる、つるみのあるしなやかな麺。
2. スープ
ペッパーをきかせた「カップヌードル」の "オリジナルスープ" と、燻製オリーブの風味がクセになる "洋風しお味スープ" の「合体スープ」。
3. 具材
味付豚ミンチ、エビ、スクランブルエッグ、キャベツ、味付豚肉、ネギ。
という構成です。
1番味が想像しにくいので楽しみです。
今回のシリーズで唯一「少し太めの麺」表記がない通常麺です。
シップードル感想
シップードルは醤油をベースに、コショウが強烈に効いているヌードルです。
洋風しおスープが混じっていますが、ノーマル版と比べないと分からない程度には調和した味となっています。
通常カップヌードルにはキャベツが入ってないのでその分野菜を食べてる感が増すのもポイント。
総じて、「グレードアップしたしょうゆ味」といった雰囲気です。
シーリー概要
Siri。
1. 麺
スープの味わいに負けない、つるみのある少し太めのしなやかな麺。
2. スープ
魚介のうまみを感じる "シーフードスープ" と、ポークや野菜のうまみ、タマネギの甘味に程よくスパイスが香る "マイルドなカレースープ" の「合体スープ」。
3. 具材
ポテト、スクランブルエッグ、カニ風味かまぼこ、イカ、ネギ。
以上の構成。
まあ、シーフードカレーってものもあるので、外しようがないデッキです。
シーリー感想
カレーというのは非常に強いので、スープはもう完全にカレー。
だが、通常のカレー味はドロドロ系なのに対して少しサラサラ系に寄っている。
シーフード由来のイカやタコがなければシーフードカレーであると気づけない程度には平凡、よく言えば王道な味。
レギュラーラインナップにしれっと混ざってても分からないぐらい普通なので、多分「合体シリーズ」と銘打たれ愉快な名前がついていなければ一生食べることはなかったかもしれない。
改めて日清のSNS強者、バズり職人ぶりに兜を脱いだ次第である。
チーチリカーマト概要
カーマスートラみたいな語感ですね。
これもトマトカレーってのがありますので、ある意味無難な味です。
1. 麺
スープの味わいに負けない、つるみのある少し太めのしなやかな麺。
2. スープ
トマトの甘みと酸味にスパイスをきかせた "チリトマトスープ" と、デミグラスベースにチーズのコクを加えた "まろやかで濃厚なカレースープ" の「合体スープ」。
3. 具材
味付牛ミンチ、トマト、コーン、キャベツ、チェダーチーズ風キューブ。
4. 別添
パルメザン、エメンタール、ゴーダの3種のチーズが入った「特製チーズパウダー」。
ていうかカレー使う時点でなんにでも合うのでずるいんですよ。次回の制限改訂で禁止カードになってると思います。
チーチリカーマト感想
シーリーについてはカレーの味にシーフードが勝ててなくて、さながら仮面ライダーW 32話前半のような左右バランスの悪さがありましたが、こちらはカレーもトマトもどちらも強いので左右の強さが調和しており、さながら仮面ライダーW 32話後半のようです。
トマトの酸味とカレーの辛味が相性が良いなんてことは天地開闢の時から分かり切っていることなのでほぼ予想通り、大変うまいです。
チーズトッピングも技ありですね。トマトとチーズは合うし、カレーとチーズも合う。元々相性の良い食材が集まっているのでうまくないはずがありません。
とんそ概要
今回1番期待している種類です。味噌とんこつなんて美味しいに決まっています。
1. 麺
スープの味わいに負けない、つるみのある少し太めのしなやかな麺。
2. スープ
3種類の味噌 (麦味噌、赤味噌、白味噌) にジンジャーやガーリックなどをきかせた "濃厚な味噌スープ" と、ポークのうまみと甘みに花椒をきかせた "濃厚な豚骨スープ" の「合体スープ」。
3. 具材
味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、きくらげ、ネギ、赤唐辛子。
4. 別添
唐辛子のピリッとした辛味と、隠し味で紅しょうがの爽やかな風味を加えた「特製旨辛ラー油」。
以上が構成。
とんそ感想
「最もおにぎりに合うカップヌードル」として味噌汁的な使われ方もする味噌味に、濃厚な豚骨の風味と程よい辛味がプラス。
従来の味噌味も好きだけど、そこに一本味の芯を通したかのような深みのある味わいになっている。
かなり好き。
現状でもカップヌードルの進化の到達点ともいうべき完成度ではあるが、この濃厚でパワーあるスープを受け止めるには「少し太めの麺」ではやや細く、物足りない。
この味にはきっと太麺が似合う。
極太麺とか平打ち麺タイプが出たら一生食べるに違いない。そんな味。
ただ勘違いしないで欲しい。100点満点で平均点60点ぐらいのところ120点のものが出てきたので、150点も狙えたなって話をしています。
最もおいしかった組み合わせは
さて、4つ食べ比べたところで優劣をつけたいと思います。
…………………
文章の熱量を見ればわかると思うんですが、
私の中では完全にとんそが最優秀でした。
次点はチーチリカーマトですね。
今回のようにパッケージや広告の面白みでブーストされずとも、間違いなく評価をされて定番品となったであろう味わいです。
ただ、ともすれば平凡な新商品の一つとして埋もれてしまったであろう4つのラーメンをこのような形で話題とし、買わせるだけのパワーを持った今回のキャンペーンは本当によくできていたと思います。
日清広報によほど優秀な人物がいるか、優秀なチームがあるに違いないと強く感じた次第であります。
みんなも食べてみような。
サヨナラ