あざやかな閃光
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2021年のミニ四駆界隈について
昨今のミニ四駆界隈は、思いっきりCOVID-19の影響を受けているのはご承知の通りでしょう。
緊急事態宣言で閉鎖される街角のサーキット、中止される大会、行われない催事。
なかなか集まって何かをすることがしづらくなっている中で、人と人との交流、集まり、競い合いが肝であったミニ四駆は苦境に立たされています。
そんな中で現れた新製品がレーザーミニ四駆、その第一弾がこのたび発売したロードスピリットです。
製品を見ていく前に、レーザーミニ四駆がどれだけ革新的な存在かを語らせてください。いいですね?
レーザーミニ四駆とは
クリアパーツによるカッコいい新パーツ「レーザー」を装備したミニ四駆シリーズのことです。
第3次ブームにおけるミニ四駆には、
「ミニ四駆PRO」「ミニ四駆Rev」のような駆動系の性能による区分と、
「レーサーミニ四駆」「フルカウルミニ四駆」などのボディ特徴による区分の2つが存在しています。
これらのミニ四駆は、基本的にコースに接する部分がマシンの意匠とは直接無関係のパーツなので、ある意味ボディは何を使っても(重さ以外は)一緒でした。
マグナムセイバーをソニックセイバーに載せ替えたところで、シャーシが同じなので性能が変わらないのです。ここまでいいですか?
しかし、レーザーミニ四駆の「レーザー」パーツはマシンの意匠の一部でありながら、あたかもグレードアップパーツでもあるかのようにコースやレース結果に直接干渉する部品です。
ロードスピリットと次以降に出るレーザーミニ四駆はマシンを構成するレーザーが異なるので、性能も異なります。
レーザーミニ四駆とは、改造しなくても、改造したかのように個性的に走ってくれるミニ四駆なのです。
おわかりいただけますか?
今までのミニ四駆は、素組みしただけだといい意味で無個性だったんです。それを覆しているのがレーザーミニ四駆なんです。
レーザーのもつ意味
レーザーがついている意味は他にもあります。
今までラインナップされているグレードアップパーツは説明書こそついているもののどのような効果が得られるかわかりづらいものが多く、なまじ選択肢が多いばかりに初心者にはとっつきにくい感が否めません。
しかし、レーザーは「こういうパーツですよ」「こういうパーツをつけているロードスピリットはこういう走りをしますよ」と最初から説明してくれているので、非常にわかりやすいです。
ちょっと年齢が上であればスターターパックから始めれば良いのでしょうが、なんか意外と売ってない時あるのと組み立ての工程が多いので、小さい子がこれだけポンと与えられて1人で組めるかっていうと難しいと思うんですよね。
その点レーザーはビスで付けたら終わりなので非常に簡単です。
お子様への配慮、おもてなしを感じます。
ロードスピリットを見ましょう
話がだいぶそれましたが、ロードスピリットを見ていきましょう。
レーザー
まずこちら、レーザー。
コースに接する部品ですがPOM(滑りやすいプラスチック)じゃなくてABS樹脂製。
フロントにつけるスタビライザー(傾きを抑えるパーツ)、
リヤブレーキ、
8mm厚リヤローラー(直径14ミリ)で構成されています。
リヤブレーキについては、角度によってかかり具合を調整する機能がついています。
「コースを完走させたい」という意思を感じますね。
ボディ
続いてボディ。
カウルがないので、大径のタイヤが装備できます。
また、各所にビス穴が設けられており、パーツを追加することも容易にしてある作りです。
同じくボディへのパーツ追加を想定したマッハフレームと近いものを感じますね。
MAに載せようとすると、前ホイールの後方あたりが干渉しますので閉まりません。
ボディキャッチで無理やり閉められなくはないですが、壊れるのでやめましょう。
FM-Aも無理そうです。
色指定はこのようになっています。
塗りたい人は塗りましょう。
ホイール
そしてホイール。
シャフト差しやすそうですね。
それ以外
あとは普通の黒VZシャーシです。
最新シャーシだけあって、組みやすさ、拡張性に優れています。
ノーマルモーターなのはもちろん、ギア比も4.2:1とトルク寄りなのでスピードがあんまり出ません。
軸受は最新キットなので当然POMが入ってます。
組んだのでいろんなところをチェック
サクッと組めました。
組み立てには最近買った電ドラボールを使用しています。
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ビスがあっという間に締まるのでおすすめです。
ブレーキは角度調整用の部品の前後を入れ替えることで、効き具合を変更できます。
前者は一部だけ地上高3mm、後者は全体的に3mmになります。
さらに制動効かせたい場合、ここからブレーキスポンジやマステ付けても良さそうですね。
前方のスタビは真横にした場合地上高1mmです。
少しでも傾くと効くようになってますね。
走らせたいね
全体としてスピードをしっかり抑えることを目的とした作りで、「完走の喜びを味わってもらいたい」というタミヤの親心を感じる製品でした。
どんな走りをするのかは走らせないとわからないのですが、走らせられるのはいつの日になるのでしょうか。
それまで観賞用として飾っておこうと思います。
本来のターゲット層である子供たちにウケて第4次ブームの起爆剤となるか、これからのシリーズ展開に注目していきたいと思います。
サヨナラ