だったら私に任せておいて!!
ぎゃざを始めよう
アリーナスターターキット2021|製品情報|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
マジックザギャザリングのアリーナスターターデッキ2021が発売しました。
これは定価660円で60枚のデッキが2つ手に入る上に、同じデッキが2アカウントまでオンラインゲーム版「マジックザギャザリングアリーナ」も無料で遊べちまうという破格も破格のセットです。
ポケモンカードとか、デジモンカードとか、遊戯王ラッシュデュエルでも500円でデッキが手に入る試みはありますが、660円で2個というのはあまりにも安すぎる。
「アリーナ→紙」「紙→アリーナ」の導線を作るためにある程度採算は無視した、戦略的な製品といえましょう。
「このゲームおもしろいけど集めるとけっこーお金がかかるんでしょ……ボク おこずかい少ないから無理だよ…」なんて思ってるキミも安心だ!
パッケージを見ていこう
全体的に「これでマジックを覚えて始めろ!!」という空気をビンビンに纏っています。
内容物を見ていこう
まず紙のデッキケース2個。
手持ちの似たような紙デッキケース(チャンドラ)と比べてみましたが、ひとまわり小さいのでスリーブ入りカードが入りません。
ギチギチサイズのやつならあるいは入るかもしれませんが、カードが痛むのであんまり好きじゃないです。
マニュアル。
用語集なので、これでゲームを覚えるのは無理です。
フェイズの流れカードも入ってますが、これでやり方がわかるのはよほど才能のあるプレインズウォーカーだけでしょう。
アリーナのチュートリアルをやれということですね。
そしてお待ちかねのカード。
それぞれのデッキにはきちんとレアカードも入ってます。
パーツ取りするようなすごい価値のカードはありませんが、本来届けたい新人プレイヤーの元に届きやすいのでこれはこれでありかと。
なお、マジックアリーナのコードはこの裏にさりげなく隠れています。捨てないように。
コードは
https://accounts.platform.wizards.com/account
から入力しましょう。ハイフンも入力しないとダメです。
開封するとかつて筆者が初めて第五版のスターターを開けた時を思い出す、濃密なマジック臭を感じられます。
デッキを重ねて持った状態でサイドをクンクンするのが特によいでしょう。
マジック臭を知らない方は、「遊戯王OCGストラクチャーデッキ炎王の急襲」の臭いを思い出してください。どっちも知らない方は想像してください。
※遊戯王はこのデッキだけ生産国を試験的に変えたので、マジック臭がします。
9月以降のスタンダードでも使っていい内容
マジックザギャザリングには「スタン落ち」があります。
※昔の強くて高額なカードを持っている人だけが勝てるようになってしまったり、新しいカードを売りたいがために性能がどんどんインフレしていくことを防ぐために、マジックザギャザリングには「新し目のカードしか使えないルール」があります。(そうじゃないルールもいくつかあります)
発売から時間が経って、そこからこぼれ落ちることを「スタン落ち」と呼ぶんですね。
直近では2021年9月に
『エルドレインの王権』
『テーロス還魂記』
『イコリア:巨獣の棲処』
『基本セット2021』
の4セットがスタン落ちするんですが、今回のスターターキットにはこれらのカードは含まれていません。つまり、向こう1年間ぐらいは現役のカード達ってことです。
昨年のスターターとまあ同じような感じですね。
って思ってたんですけど、これ土地が2021だわ!!!1ヶ月しか使えんやん!!!
※8/9追記
再録されたカードは古い版でも使って良いので毎回再録されてる土地はどのバージョン使おうが自由でした。お詫びして訂正し、骨を折ってあがないとします。
リストを見ていこう
各デッキの内容は以下の通りです。
青赤デッキ「騙し討ち」
デッキ
1 竜巻の召喚士 (KHM) 52
1 マインド・フレイヤー (AFR) 63
1 傷頭のアーニ (KHM) 120
1 災厄を携える者 (KHM) 125
1 大魔導師の名誉教授 (STX) 37
2 渦の走者 (STX) 60
4 霜のペテン師 (STX) 43
2 実地研究 (ZNR) 58
2 ワームホールの海蛇 (STX) 62
4 ぐらつく峰の伏兵 (ZNR) 169
4 アクスガルドの騎兵 (KHM) 121
4 猛り狂い (KHM) 147
3 レッド・ドラゴン (AFR) 160
3 轟く叱責 (ZNR) 170
4 進化する未開地 (AFR) 256
4 島 (M21) 263
4 島 (M21) 264
3 島 (M21) 265
4 山 (M21) 269
4 山 (M21) 270
4 山 (M21) 271
使用感:
全体的に「もっと強いカードあるのになぁ…」という出来ながら、マジックの基本を学ぶのに最適なカードが揃っている。火力とかコンバットトリックとか。
…と思いきや、青デッキなのに打ち消しが一切ない。青にした意味とは…?ドロー…?
黒緑デッキ「乱暴と転落」
デッキ
1 龍護りの精鋭 (STX) 127
1 オラン=リーフの軟泥 (ZNR) 198
1 岩山鎧のベイロス (ZNR) 183
1 肉裂きの死神 (KHM) 376
1 アーチフィーンド、アスモデウス (AFR) 88
3 吸血鬼の落とし子 (AFR) 123
2 湿原のスペクター (STX) 87
2 カーフェルの犬舎主 (KHM) 101
2 忘却の飢え (ZNR) 119
2 ブラック・ドラゴン (AFR) 90
3 スカーリドの群棲 (STX) 142
4 不屈の生存者 (ZNR) 184
3 ムラーサの粗暴者 (ZNR) 195
4 ムラーサの力 (ZNR) 194
3 狂気の一咬み (ZNR) 199
4 進化する未開地 (AFR) 256
4 沼 (M21) 266
4 沼 (M21) 267
3 沼 (M21) 268
4 森 (M21) 272
4 森 (M21) 273
4 森 (M21) 274
使用感:
緑の方は+1/+1カウンターを乗せるのに注力して色の役割を果たそうと頑張ってくれているけど、黒側にクリーチャー除去がほぼないという出来。
除去はクソ重たい7マナな上に1体-3/-3修正をするだけのドラゴン。
青赤デッキもそうだけど、「ある程度お互いになるべくたくさんのカードを出して殴り合おうね」という意思を感じる。
やろうね
というわけでアリーナスターター2021のレビューでした。
これ使ってくる人にオンラインで当たったらちゃんと接待しようね。
サヨナラ